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住宅ローンは申込前に相談するのがおすすめ!
どんなことを相談できる?

一般的に、住宅ローンは借入額が高額で、返済が長期になります。そのため、申込前に選び方やローンの組み方などを専門家に相談し、アドバイスをもらうと安心でしょう。しかし、なかには「購入物件が決まっていない」「下手に相談すると審査に影響しまうのではないか」など、不安で相談をためらっている人もいるかもしれません。

本記事では相談のタイミングや、どこにどんな相談ができるのかについて説明します。


目次

  1. 住宅ローン相談のタイミング
  2. 何を相談できる?
  3. 相談すると審査にマイナスになるのでは?
  4. どの金融機関でも相談は可能?
  5. 住宅ローン相談の際に準備しておくとよいもの

住宅ローン相談のタイミング

住宅ローンの相談は、「購入物件が決まってから申し込みの相談をするもの」と思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、具体的な物件が決まっていない場合でも、住宅ローンの相談は可能です。

もちろん、物件が決定しないと金融機関側は申し込みを受け付けたり、正式な審査を行ったりすることはできません。しかし、住宅ローンを検討している場合は、まったく無知の状態で物件を探すよりも、現状の年収や勤務状況などでどのぐらいローンが組めるのかなど目安を知っていたほうが、物件の目安も付けやすくなります。

また、どのような住宅ローンの契約方法があるかあらかじめ知ることで、購入後の毎月の支払額など資金計画をイメージしやすくなるでしょう。また通勤・通学にかかる交通費や、毎年発生する固定資産税、購入後1回のみ支払う必要がある不動産取得税など、購入後に必要となる費用も押さえておきましょう。物件や立地選びをしやすくなるかもしれません。

まったく住宅購入の予定が決まっていない場合は、相談される側も具体的な提案がしにくくなるため、対応に困ってしまいます。しかし、住宅購入を検討しているのであれば、物件を探す前も相談に適したタイミングです。

金融機関の中には、住宅ローンの相談会を設けているところもあるので、そのタイミングに合わせて相談してみるのもよいでしょう。


何を相談できる?

金融機関の住宅ローン相談で、どんなことを相談できるのか気になる人もいるかもしれません。基本的に、住宅ローンに関することならどんなことでも相談 可能です。しかし、相談をスムーズにしたいなら、相談前に自分でもある程度、聞きたい内容をまとめておくとよいでしょう。以下で、いくつか例を紹介しますので参考にしてください。

  • 今の収入で住宅ローンを借りられるか
  • いくらくらいまで借りられるか
  • 住宅ローンにはどんな種類があるか
  • 金利はいくらか
  • 金利の優遇はあるか
  • 固定金利、変動金利はどう違うのか
  • 自分にはどのタイプがいいか
  • 申し込みの手続きはどうすればいいか
  • 申し込みしてから実際の借り入れまでにどれぐらいの期間がかかるか

このように、住宅ローンの基本から具体的な借り方まで、さまざまな相談を聞いてもらえます。ただ、「借り入れ見込み」に関する相談は、あくまでも一般的な範囲内での回答になる点は押さえておきましょう。

なぜなら、実際に借り入れできる金額は、審査しないとわからないからです。相談を受ける側もあくまで目安としてしか答えることができません。上の例では、1つ目の「今の収入で住宅ローンを借りられるか」と2つ目の「いくらまで借りられるか」というものです。

もちろん、住宅ローン相談では、審査に通るかどうかの回答はできません。


相談すると審査にマイナスになるのでは?

金融機関に年収や勤続年数、収入合算などの相談をすると、「返済能力に不安を抱いているように思われ、審査時にマイナスになるのでは?」と、心配になる人もいるかもしれません。

しかし、住宅ローンは返済総額の大きさや返済期間の長さから、入念かつ慎重な返済計画を立てたほうが賢明です。金融機関側から見ても、数十年にわたる返済期間の間に、返済困難にならないよう、納得いくまで相談して住宅ローンの借り方を正しく理解してもらったほうが安心でしょう。

そのため、相談したからといって、審査にマイナスになることはありませんので、安心して相談に臨みましょう。また、一度相談すると「その金融機関で必ず申し込みをしないといけない」と思う人もいるようですが、そのようなこともありません。

「相談=申し込み」ではないので遠慮なく相談しましょう。住宅ローンの相談は、1行だけでなく、複数の金融機関に相談できます。


どの金融機関でも相談は可能?

複数の金融機関に相談していいとはいっても、まずはインターネットなどでいろいろと調べて、気になる金融機関に相談したいと考える人も多いでしょう。例えば、「金利が低い」「手続きが簡単そう」「手数料が安い」などという情報を見れば、その金融機関に相談したくなるものです。

一般的に、住宅ローンの相談は金融機関窓口で、対面で行います。しかし、営業店舗の有無にかかわらず、住宅ローンの取り扱いをしていれば基本的にどの金融機関でも相談に乗ってもらえることをご存じでしょうか。

なかには、「対面営業のないネット銀行などでは住宅ローンの相談ができないのではないか」と考える人もいるかもしれません。しかし、ネット 銀行でもメールや電話で相談できたり、住宅ローンプラザなどを設けて対面相談の体制を整えているところもあります。

気になる金融機関があれば、相談予約を入れてみましょう。実際に、住宅ローンに精通した担当者と話をすると、住宅ローンの借り入れや返済に対する金融機関の考え方、相性などを感じることができるかもしれません。


住宅ローン相談の際に準備しておくとよいもの

上述したように、相談をスムーズに進めるためには、相談したい内容をまとめておきましょう。しかしそれ以外にも、具体的なアドバイスがもらえそうな資料を準備しておくのもよいでしょう。


具体的な物件がまだ決まっていない場合

具体的な物件がまだ決まっていない場合は、次のような資料を準備しておくといいでしょう。

  • 年収を確認できる書類(源泉徴収票や住民税決定通知書、確定申告書など)
  • 健康保険証
  • 他の借り入れがあれば、その残高明細など

具体的に物件が決まっていない場合は、「借り入れの可否」「借入上限額の目安」を相談する場合が多いようです。これらの資料があれば金融機関側も目安を確認しやすくなるでしょう。なお、健康保険証は資格取得年月日が記載されているため、勤続年数を確認するのに役立ちます。


具体的な物件の目星を付けている場合

購入したい物件の目星を付けている場合は、上記の資料に加えて次の資料も準備しておきましょう 。

  • 物件概要や物件価格がわかる資料(パンフレットやチラシ、販売図面、物件概要書など)

住宅ローンは、金融機関が抵当権を物件に設定するため、独自で担保評価を行います。そのため、物件の種類や構造、大きさ、場所、価格などが正確にわかれば、融資可否や金額の目安を確認しやすくなります。

ここで大切なのが、住宅ローンの相談の際に、借り入れの可否や借入金額の話で終わらせないことです。住宅購入や借り入ればかりが頭にあると、どうしても「自分の年収で(いくら)借りられるか」に意識がいってしまいます。

しかし本当に大切なのは、借りた後に無理なく返済していくための相談をすることです。金利タイプや返済方式などによって、返済総額、毎月の返済額などが変わります。そのため、長い期間のマネープラン(収支状況など)と合わせながら、住宅ローンの組み方についてアドバイスをしてもらいましょう。


まとめ

住宅ローンを組むことは、言い換えれば、大きな返済義務を負うことになります。住宅ローンの情報をネットなどでよく調べるのも大切ですが、金融機関で直接相談しておけば、さまざまな不安が和らぐのではないでしょうか。

住宅購入の検討をしている人は、納得してから申し込みができるように、まずは最寄りの住宅ローンプラザや相談会などで相談してみましょう。

◆氏名
續 恵美子(つづき・えみこ)

◆保有資格
日本FP協会認定CFP(R)

◆プロフィール
生命保険会社にて15年勤務した後、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指し退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金について伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。

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